【教職員インタビューvol.2】養護教諭コース 井 美希 先生にインタビューしました!

2024.05.01

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今回は、生活科学科 生活科学専攻 養護教諭コース 井 美希 先生にインタビューをしました♪

Q:まず初めに、これまでの先生のご経歴を教えてください。
A:私は神奈川県出身で、実は帝京短期大学の卒業生です。子どもの頃からずっと養護教諭になりたいという夢があり、早く学校現場に出て養護教諭として働きたいなと思ったので、進路選択の際に帝京短期大学を選びました。ただ、2年間で養護教諭の免許を取って現場に出るというのも選択肢としてあったんですけど、短大で学んでいく中で、もう少し 「人間」とか「環境」とか、そういう広い視野で物事を捉えていくことを、自分ができるようになった方がいいなという気持ちが芽生えたので、帝京短期大学を卒業後、日本社会事業大学という福祉の大学に3年次編入学をして、大学3年、4年と2年間過ごして、社会福祉士の資格も取りました。そして、卒業後は小学校の養護教諭として勤めました。養護教諭としての勤務を経験する中で、学校現場に出て初めて、養護教諭として課題が見えてきて、それをしっかり自分の学問として見つめていきたいなと思ったので、大学院に進学し、修了した後は、ずっと養護教諭の養成に携わり、現在で15年目になりますね。


~養護教諭について~

Q:先生が養護教諭を目指されたのはいつ頃からですか。
A:中学生の時には、将来養護教諭になろうという進路の方向性は決めていました。親が医療系の仕事をしていまして、その背中を見てきているので、元々医療系の仕事に就きたいなと思っていて。そういった興味関心がある中で、私が元々少し身体が弱かったこともあって、小学生の頃の養護教諭が私のことをよく気にかけてくれていて。そして自分も学童保育でボランティアをしていたこともあって、子どもに関わりながら、教育的なこともできながら、でも医療に関することもできる仕事ってなんだろうって考えた時に、保健室の先生って網羅できるんじゃないかな…と考えて、そこからはまっしぐらに養護教諭を目指して進学先を選んでいきましたね。

 

Q:養護教諭の仕事の魅力は何だと思いますか。
A:いちばんは、子どもの健康を支えることができるというところが養護教諭の仕事の魅力だと思っています。元気な子どもたちの健康を保持増進していく、あるいは予防教育ができる、そういうところが養護教諭の魅力なのかなと思いますね。子どもたちの笑顔に常に触れることができますし、すごくいい仕事だなと現場を経験して思います。


~帝京短期大学について~

Q:先生は学生としても教員としても帝京短期大学で過ごされていると思いますが、帝京短期大学の特徴や魅力は何だと思いますか。
A:いちばんはやはり、夢にまっしぐらに最短期間で向かっていける!というところがすごく魅力だと思います。あとは、私は他大学の学生生活も経験しているのでそれも含めて感じた点なんですけれど、帝京短期大学は先生方の面倒見がいい。今も昔もそれはすごく言えるんじゃないかなと思いますね。なんかあった時に相談してみようって思える環境があるっていうところがすごくいいかなと思います。

 

Q:帝京短期大学養護教諭コースの特徴や魅力はありますか。
A:養護教諭コースは養護教諭を目指しているだけあって、 学生が非常に思いやりの心を持っていたりとか、人に暖かく対応することができるとか、そういう風な気持ちを持って大学生活を送っている学生が多いなと思います。あとは、養護教諭という同じ夢に向かって進んでいけるので、私自身、卒業した後も短大の同級生と連絡をとって情報交換しながら過ごしていて、そういった仲間ができるっていうところが、帝京短期大学の養護教諭コースの魅力なのかなと思いますね。


~学生時代について~

Q:帝京短期大学での学生時代を振り返っていただいて、どのような学生生活でしたか。
A:一言で言うと、すごく充実していて楽しかったなっていう思い出です。私が入学した当時はまだ養護教諭コースができて3年目だったんですよね。カリキュラムも今とは異なる部分があり、養護教諭の専門性を学ぶ授業が中心、というよりは、教育やあるいはその隣接した分野に関する授業が多かったです。そういったカリキュラムのおかげで、福祉の分野に興味を持ったというのもきっかけとしてありました。あとは、先生方がすごく面倒をよく見てくれました。学業の話や私生活の話など、いろんな話を先生が聞いてくださり、話してくださり、楽しい時間を過ごせる機会が結構ありました。当時からそういう風に、先生方とコミュニケーションがすごく密にとれることが印象的で、大きな大学じゃなくて、小さな短大だからこそ出来上がるアットホーム感みたいな部分をものすごく感じていました。学ぶことはしっかり学んで、空いた時間や放課後等で先生方と語らうみたいな、そういうことがすごくありました。

 

Q:学生時代は何かアルバイト等はされていましたか。
A:はい、学童保育の指導員をしていました。授業期間は週2日程度、夏休みはほぼ毎日行っていましたね。夏休みだと朝から子どもたちが来るので、1日中子どもたちと関わっていましたね。その学童保育は、私がずっと子ども時代に通っていた学童保育で、実は中学生ぐらいの時からバザーのお手伝いや、ボランティアなどで継続して行っていたんです。高校時代はアルバイト禁止だったので、ボランティアとして指導員をずっと続けていました。そのご縁もあって、短大に入ってからもアルバイトとして、子どもたちと関わる機会を持ち続けていました。

 

Q:大学で授業がある期間は授業とアルバイトの両立は大変ではなかったですか。
A:結構大変だったんですけど、午前中で終わる日が1日だけあって、そういう日に午後からアルバイトをしたり、空いている時間を活用していましたね。暗記ものの勉強はもう電車の中で…っていう感じでしたね。

 

Q:学生時代にはどのように息抜きをしていましたか。
A:学生時代は、授業がかなり詰まっていた時期はあったんですけど、大学の帰りによく帝京短期大学から新宿まで歩いて行って、新宿で友達とご飯を食べて帰宅する、ちょっとお茶をして帰宅する、とかはよくしていましたね。休日には、友達とカラオケやショッピングに行って息抜きすることもありました。


~教員になってから~

Q:立場が変わって、ご自身が教員として帝京短期大学に戻ってきました。先生と学生との関係性という点で、当時と比べてどう見ていますか。
A:アットホーム感というところは、当時のままですね。いい意味でしっかりと受け継がれているんじゃないかなと。養護教諭コース内にはそういう温かい雰囲気がすごくありますね。やはり学生と向き合う時間が多いのかなという風に思っていて、当時と変わらず、学生とのコミュニケーションの多さというのは昔も今も変わっていないと感じています。

 

Q:先生自身もそういったコミュニケーションの部分は意識的に大切にされていますか。
A:そうですね。やはり学生時代に自分がそうしてもらっていたので、そういう学生と向き合う時間をたくさん作って、コミュニケーションを大切に対応するということを自分の礎に持っているところはきっとありますね。学生としっかり向き合う、話を聞くときもしっかり相手の話に耳を傾けて聞くっていうところは、学生の時にそういう対応を見させていただいたからこそ、今自分が気をつけて実践するようにしていますね。

 

Q:先生は主にどういった授業を担当していますか。
A:私は学校保健や健康教育といった授業を担当しています。また、他の先生方と実習関係の授業等も担当しています。

 

Q:授業において、何か心がけていることはありますか。
A:私自身養護教諭という仕事をせっかく経験している身なので、 実際の学校現場で起こった事例だとか、学校現場で見聞きしたことなどは授業にかなり豊富に織り混ぜて授業を展開していて、イメージがつきやすい内容になるよう気をつけています。あとは、学生にとっては初めて聞くような専門的な用語も多くなるので、イメージや意味の理解がしやすい、分かりやすい資料作り・授業展開になるように気をつけていますね。

 

Q:授業だけでなく、その他学生生活全般についても様々なサポートをしていると思うんですが、学生対応において心がけていることや大切にしていることはありますか。                                                          A:学生としっかりと1対1で向き合うということを大切にしています。研究室へグループで相談に来ることもあるんですが、もちろんグループとしての話も聞きますし、それだけでなく、その内容について一人ひとりがどう思っているのかということを個別に聞くようにしています。学生としっかりとまず向き合って、丁寧に話を聞きとる…「話聞くよ」という姿勢や環境をしっかり作って聞くということは気をつけています。学生が話したいと思える雰囲気作りを大事にしているので、比較的学生は話したい時に話しに来れるような状況にはなっているかなとは思いますし、そういった雰囲気を大切にしています。

 

Q:それは、先生自身が養護教諭として身につけて、大事にしてきたところでもありますか。
A:そうですね。学生たちが私のもとへ来るときは、何か理由があってくるのであって、その「何かがあったから先生のところへ会いに行こう」、と思ったその気持ちや行動をしっかりと受け止められるような準備というのは、教員として準備していなければいけないと思っています。そういった心構えも、私が帝京短期大学に学生として通っていた当時の先生方がそのような対応をしてくれていたのを感じていたので、それを参考にしている部分もありますね。

 

Q:帝京短期大学には養護教諭を目指して多くの学生が生活していますが、先生は学生にどのようなことを期待していますか。
A:大学に入学して、「学ぶっていいな」とか、「考えるって素敵だな」とか、そういう経験を してほしいし、自分から積極的に掴んでいってほしいなと期待しています。

 

Q:先生が今後力を入れて取り組みたいことはありますか。
A:養護教諭という仕事に関わる中で、時代のニーズに合った保健室や養護教諭のあり方を模索していく、という点は自身の研究として大切にしている視点で、今後も力を入れて取り組みたいと考えています。例えば、養護教諭の複数配置や性教育など、養護教諭に関わる物事で制度的にも内容的にも転換期に来ているものがたくさんあるので、そういった情報を漏らさないようにしながら、授業にも研究にも還元していくということは、今後も力を入れて取り組んでいきたいと思っています。


~休日の過ごし方~

Q:先生は休日や仕事以外の時間はどのように過ごされていますか。
A:私は3歳の娘がいて、あと、ペキニーズという犬種の犬を飼っているので、家族みんなで散歩に行くのがすごく息抜きになっています。仕事がある日も、職場から家に帰るまでの道中で、先生からママに切り替える、という部分では仕事と仕事以外をうまくスイッチングできているかなと感じています。


~受験生へ~

Q:高校生に向けて、養護教諭を目指すに当たって高校時代にこういうことをやっておくといいよ、というアドバイスは何かありますか。
A:様々なものに触れるという経験をぜひしてもらいたいなと思います。養護教諭って、 学校の中では比較的「なんでも屋さん」だと思うんですね。私が小学校で勤務していた時に、子どもが「先生、傘壊れちゃった…」って持ってきて、それを治してあげたりとか、「お漏らししちゃった…」って来て、それを全部処理して洗って返してあげたりとか、様々な出来事で、「先生どうしよう…」って養護教諭のもとに来ることがありました。学校保健や養護教諭の仕事の枠以外のところで、子どもたちや先生方が私を求めて来ることがとても多かったんです。教頭先生から声をかけられたなと思ったら、「先生、一緒に花壇に花を植えてほしい」とか、外から子どもが何かを抱えて保健室に来たかと思ったら、小鳥を抱えていて、「先生、小鳥の手当てをして」とか、そういうことが多かったので、自分の中に様々な物事に対応できる引き出しをたくさん持っておくと、養護教諭としての仕事に生きるんだなって、無駄なことってないんだなって学校現場にいて思ったので、ぜひ高校時代から、たくさんの物事に興味を持ってもらいたいですし、自分が興味のないことでも、朝のニュースを聞き流すだけでもいいと思うので、多種多様なことに興味関心を持って、触れていく経験をしてもらえると、対応力のある養護教諭になれるんじゃないかなと思います。

 

Q:最後に、帝京短期大学に興味を持って、受験を考えてくれている方にメッセージをお願いします。
A:養護教諭の仕事は、子どもたちの健康を支えることができるとても素敵な仕事だなという風に私自身は感じていますので、ぜひ「保健室の先生っていいな」と思っている方には目指してもらいたいなと思います。帝京短期大学は2年間の中でもとても充実したカリキュラムで、即戦力として現場で活躍できる養護教諭の育成というところに力を入れています。2年間で養護教諭免許を取得できるので、夢の実現に向けて最短距離で学んでみたいという方にはすごくおすすめです。高校を卒業してストレートで入学してくる方だけでなく、他大学の既卒者や社会人経験のある方も多く入学してくれています。受験を考えてくれている皆さんとお会いできて、帝京短期大学で一緒に学び合えることを私はすごく楽しみにしています。


井先生、ありがとうございました♪次回の教職員インタビューもお楽しみに!