【教職員インタビューVol. 8】臨床検査専攻 羽山和美先生にインタビューしました!

2024.11.01

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今回は、ライフケア学科 臨床検査専攻 臨床検査コース 羽山 和美 先生にインタビューをしました♪

Q:まず初めに、これまでの先生のご経歴を教えてください。
A:短期大学の教員になる前は、帝京大学八王子キャンパスにある医真菌研究センターで研究をしていました。現在も非常勤講師として在籍し、研究を続けています。ここはヒトに病気を引き起こす真菌(カビ)を研究しているところで、私は主に免疫力の落ちた高齢者やがん患者さんなどに多い口腔カンジダ症を、薬ではなく日常的にケア、予防する方法を研究しています。チームで行った研究成果は、口腔ケアキャンディ「シタクリア」として既に製品化されています。

Q:先生は臨床検査技師ではないわけですが、専攻では何を教えてらっしゃるのですか。
A:実務経験を踏まえた講義や実習は、勉強を積んでも、臨床検査技師である先生方には追い付くことはできないでしょうが、生物学や免疫学の学問としての楽しさを知ってもらいたいという思いで教えています。どうしても詰め込み式授業となり、学生には楽しむ余裕がないかもしれませんが、ちょっとしたエピソードなども授業に取り入れ、卒業後に少しでもあの先生はあんなこと言っていたなと覚えていてくれたらと思います。その他、生物学は特に重要な基礎科目ですので、1年生の前期に高校の生物の復習をしつつ、主に1年生の後期以降に勉強する専門科目との橋渡しになるよう意識して授業しています。

Q:臨床検査専攻では生物の知識は必須なのですね。
A:そうですね。生物学の土台があって、そこから例えば免疫学、組織学や血液学に枝分かれしていきます。本校は、土台となる生物学の知識をまず1年生の前期にしっかりと押さえておくカリキュラムになっています。生物以外に化学も1年生の前期で高校分を復習するようにカリキュラムが組まれています。

~臨床検査専攻の授業の特徴について~
Q:臨床検査専攻の授業は朝から夕方までみっちりなんですか。
A1年生の前期は比較的余裕があると思います。2限目からの日があったり、4限目のない日があったり、という感じです。実習も金曜日の午後だけです。器具の使い方とか基礎的なところから勉強を始めますが、1年生後期になると金曜日1日がまるまる実習になり、専門科目も多くなってきます。2年生になると火曜日水曜日がまるまる1日と木曜日の午後が実習になり、本格的に臨床検査技師として必要な知識を習得していきます。そして3年生の5月から8月は臨地実習で、学生は皆、各病院の臨床検査技師の方々の指導を受けながら、患者さんの検体を実際に検査するなど、仕事をします。3年生の後期は基本的には演習を行い、国家試験合格を目指します

Q:先生からみて臨床検査専攻の先生方はどのような方々ですか。
A:いろいろな学生さんと接しているので、どのように授業を進めたら、多くの学生に授業内容を習得してもらえるかというノウハウをすごくお持ちだなと思います。学生さん一人一人を日ごろからしっかり見ているというのもあるのでしょうが、先生が言ったとおり素直に勉強された学生さんは成績が伸びてくるのですよね。学生教育に関しても本当にプロフェッショナルだなと思います。

~臨床検査技師の仕事について~
Q:臨床検査技師の仕事の魅力は何だと思いますか。
A:心電図や呼吸機能の検査など、患者さんと直接触れ合う仕事内容もあれば、触れ合わない仕事内容もありますが、臨床検査技師の検査によって病気を見つけることができるので、とても重要な職種です。お医者さんや看護師さんの担っている仕事の一部を臨床検査技師を含めたコ・メディカルの方々が担うタスク・シフト/シェアへの取り組みもされているので、今後ますます活躍の幅が広がる職種だと思っています。

~帝京短期大学について~
Q:今後先生ご自身として力を入れて取り組みたいことはありますか。
A:先日読んだ記事に、これからの日本の医療はCureからCareへということが書いてありました。高齢化社会になって慢性的な疾患を抱えた方々が増えてくると、それらすべてを治癒することは難しくなっていく。それよりは、生活の質をいかに保ってその人らしく生きていくかが重要になってくると言われています。日本はCure(治療)の方はかなり進歩しているのですが、Careの方はまだまだだとありました。私は何かしら健康の維持に役立つような研究開発ができたらいいなと思っています。

~受験を考えている方へのメッセージ~
Q:最後に、帝京短期大学に興味を持って、受験を考えてくれている方にメッセージをお願いします。
A:臨床検査技師にはどういった仕事があるのか調べて、いろいろな人に話を聞いてほしいと思います。それから生き物、生物学に興味を持って普段から本を読んでほしいと思います。高校の時にほとんど勉強してきていなくても、興味を持って勉強するとやはり習熟度が違ってくると思います。興味があれば高校の時にあまり勉強していなくても身についていきますので、興味と意欲を持って取り組んでほしいなと思います。


羽山先生、ありがとうございました!次回のインタビューもお楽しみに!